ライティングのスコアが上がらない
ライティングのテクニックを知りたい
ライティングの学習方法がわからない
他の学習者の勉強法を知りたい
このページで紹介する勉強法を実践すれば、ライティングのスコアを効率よく上げることができます。
実際に、私もこの学習法でIELTSライティングスコアを4.5→6.5に伸ばしました。
IELTSライティングの概要や出題傾向などを知っている人は、目次の『IELTSライティングスコア4.5→6.5を達成した私の勉強法』から、読み進めてください。
IELTSライティング概要/問題傾向
IELTSのWritingテストは、1時間の試験で、2つのパート(Task)に分かれています。
Task 1は150語以上、Task 2は250語以上 という語数制限がついています。(文字数じゃないよ)
この2つのうち、1つめのパートが、アカデミックモジュールとジェネラルモジュールで異なります。
【アカデミックモジュールのTask 1】
与えられた図、表、グラフをもとに、事実やデータをエッセイで説明します。
【ジェネラルモジュールのTask 1】
与えられたテーマをもとに、手紙を書きます。
【アカデミック・ジェネラル共通のTask 2】
与えられたテーマについて自分の意見を述べます。
2つのパートを通して、必要な情報を公平に伝える能力と、自分の気持ちを説得力を持って表現する能力が求められます。
タスク1は20分、タスク2は40分をかけて解くように提案されてはいますが
2つのタスクの問題が最初に配られるので、どちらのタスクに何分かけるか、どちらのタスクから解くのか、ということは完全に自由です。
ちなみに、Task 1と2の解答用紙は色が違うので、取り違えて書かないように気を付けましょう。
最後の10分を除いて、気分が悪くなったり、トイレに行きたくなったりしたら、自由に退出できるようになっています。
特徴①:ペーパーベース/コンピューターベース(CDI)の違い
ライティングの場合は、リーディングやリスニングよりもさらに、
手書きのほうが速いか?タイピングのほうが速いか?
という自分のスキルの違いが如実に反映されることになります。
ですので、どちらを受けようかな?と迷った場合には、これを速さを基準に考えると良いと思います。
あとは、コンピューターベースでは語数が表示されるので自分で数えなくても良いこと、コピペができることがメリットということです。
ちなみに、Wordのようにスペルチェック機能は付いていないそうです。
ということで、コンピューター受験のメリットをまとめると下記です。
- 語数カウントしなくて良い
- コピペができる
- タイピングが速い人の場合は、良い
私の場合は仕事でパソコンを使っているので、手書きよりもタイピングのほうが速いとは思うのですが、自分の受けたい日程や場所でCDIが無かったので、結局手書きでした。
でも、振り返って考えると、結局じっくり考えながらしか英語は書けないので、手で書くのが遅すぎて追い付かない、、、ということはなかったので
手書きでも問題なかったかな、と思います(´;ω;`)
もし、ライティングの練習の時に、頭から出てくる英文よりも手書きのほうが遅い、と感じるなら、絶対にCDIのほうが良いと思います。
語数カウントに関しては、Kumiko先生の講座を受けたときに、ストラクチャー(これについては後で書きます)に沿って書いていればそれほど気にしなくても良い、という指導でしたので、あまり関係なかったと思います。
コピペも、事前にプランニングをすればそれほど問題ではないのかな、と。
結局、コピペができたとしても、プランニングができていなければ、あんまり良いものは書けない気がします。
あくまでも私の意見ですけど。
特徴②:問題傾向
IELTSライティングでは、だいたい下記のような問題が出されます。
アカデミック・タスク1
アカデミックのタスク1は、図・表・グラフが問題文に提示されており、その図・表・グラフの特徴を文章で説明せよ、というものです。
ジェネラル・タスク1
ジェネラルのタスク1は、シチュエーションが問題文に提示されていて、そのシチュエーションで書くべき手紙を書く、というものです。
例えば、クレーム・依頼・感謝・謝罪・お誘いといったようなものがあります。
タスク2(アカデミック・ジェネラル共通)
社会問題を中心として、幅広いテーマから出題されます。
ただ、時事問題は出ませんし、専門知識が必要なものは出題されません。
例えば、「絶滅しそうな動物を救うのが一番大事か、他の環境問題のほうが大事か?」というような問題です。
専門知識は必要ないのですが、「考えたこともなかった」という問題が多いと感じました。
特徴③:スコア採点基準
IELTSのライティングのスコアは、下記のような採点基準に沿って採点されます。
タスク1の採点基準
- Task Achievement – 完成度(トピック関連性)
- Coherence and Cohesion -論理一貫性
- Lexical Resource – 語彙
- Grammatical Range and Accuracy – 文法
①は、ちゃんと図表を説明できているのか(アカデミック)/ちゃんと目的に沿った手紙が書けているのか(ジェネラル)
という意味。
②は、最初から最後まで一貫しているか、論理的か。という意味です。
タスク2の採点基準
- Task Response – 完成度(トピック関連性)
- Coherence and Cohesion -論理一貫性
- Lexical Resource – 語彙
- Grammatical Range and Accuracy – 文法
IELTSライティング 学習期間の目安
0.5点アップにつき、200~300時間程度の勉強時間を確保するのが目安。
自分がどれだけの時間を使えるのか、何をすれば希望のスコアが取れるのか、見極めてみましょう。
また、ライティングの得意・苦手というのもあると思います。
ライティングが苦手な人は、もっと期間を取っておいたほうが良いかもしれません。
ところが、この得意・苦手というのがくせ者で、私もそうでしたが、はっきりいって「ライティングってよくわからない」っていう人が多いんじゃないかと思います。
つまり、自分がライティングが得意なのか、苦手なのかもわからない。
なぜなら、書いたことがないから。
日本の義務教育では、「会話が足りない」ってよく言われますが、考えてみると「英語を書く」っていうことはほぼゼロなんじゃないかな、と思います。
私も、IELTS対策を始める前に一番ナゾだったのがライティングですし、対策をやり始めてからも、一番苦労したのがライティングでした。
結局、私の場合はライティングを4.5から6.5に上げるのに、半年はかかったのではないかと思います。
他の技能をやりながらなので、正確な学習時間を出すのは難しいのですが、今の時点で「ライティングはナゾだ」と思っている人ほど
自分が思うよりも多めに学習時間を確保しておいたほうが良いと思います!
IELTSライティング スコア4.5→6.5を達成した私の勉強法
勉強法①:ライティングの単語・表現を覚える
私は、ライティングのタスクに必要な単語や表現をセットで暗記しました。
なんとなく頭ではできそうに思えても、いざ文章にするとなると、どのような言葉を使えばいいのかわからなくなることがあります。
語彙を増やし、正確な文章を書くことに重点を置いて、ライティングスキルをブラッシュアップします。
効率的な単語の覚え方については、下記の記事を参考にしてください。
勉強法②:プランニングを練習する
プランニングというのは、実際に解答用紙に文章を書き始める前に、どんなことを書くのか、ということを別のところにメモしておくこと。
というのも、やはりまとまった量の英文を書いた経験がほぼゼロのため、文章が多くなってくると、だんだん「何を書きたかったんだっけ?」と途中で立ち止まったり、
完成してから見直したら完全に問題文で聞かれていることとズレていたり、ということが平気で起こるのです。
英語で書いているので、必死で単語や文法を駆使して書いているので、そういうことが起こりがちです。
手書きの試験だと、途中でズレてることが判明したら本当に悲惨です。
コピペができるCDIであっても、コピペしているうちにわけがわからなくなると思います。
それを防ぐために、最初に大きな図案を描いておくわけです。
勉強法③:エッセイのストラクチャーをマスターする
そもそも、どこに何を書けば良い?というのが、多くの人の正直な感想だと思います。
私も、そうでした…
私の場合は、問題文に対する答えを書いたら、100語くらいで終わってしまい、書くことがなくて途方にくれる、というパターンでした。
どうやって250語も書けばいいんだ?となっていました。
正直、英語を書くということは、今まで英会話レッスンの時の宿題の「日記を書く」ということくらいで、日記なんて2~3文章で終わってしまってましたし・・・(;^_^A
そんなとき、Kumiko先生のメール講座を読んで、ライティングには「ストラクチャー」というものに沿って書かなくてはいけない、ということを知りました。
ストラクチャーというのは、パズルのピースのように、どこに何を書くかというのの「指示書」みたいなものです。
これを覚えて、この通りの順番で書くことで、Task 1は150語、Task 2は250語書けるようになりました。
量だけの問題ではなく、「論理展開のずれ」とか「問題に適格に答える」というような採点基準も、これに沿って書くことでクリアできるようです。
また、「次に何を書こうかな?」と悩む時間も減るので、時間対策にもなります。
これを読んでいる方も、早い段階でストラクチャーを取り入れることをお勧めします。
勉強法④:ふだんからいろいろなテーマについて考える
IELTSのスピーキングでも同じことがいえるのですが、問題じたいが、すごく難しい.
つまり、これまでの人生でまったく疑問にも思わなかったことを聞いてきます。
私があまり何も考えずにのんびり生きてきたというのもあると思いますが、私と同じように、問題文を見て「はて?どういうこと?」と思う人は絶対に多いはず!
これはけっこう、どうやって対処すべきかわからなかったのですが・・・
やったことは2つです。
①たくさんのテーマの英語の動画を見る(おもにTedで)
②ふだんから、色々なテーマについて疑問を持って、考えたりする
この二つを日常的に行うことで、かなりマシになりました。
勉強法⑤:とにかくたくさんの英語を読む(多読)
「英語を書く」ことが上手な人にコツを聞くと、「とにかく自分でイチから考えるのではなく、パクってくるのが良い」ということがよく言われます。
たしかに、私が日本語で文章を書くときも、(母国語なので覚えていませんが)どこかから聞いたり読んだりしたものをそのまま借りてきて書いているような気がします。
間違っても、文法を考えながら書いているわけではない。
もちろん、今の私は、英語の文章を書くときに、文法を考えながら書くしかないのですが、たくさん英語を読むことで、自然と「借りてくる」書き方にシフトしていくことができると聞いて、読むことを重視しています。
また、リーディングやリスニングの勉強法にも「読むこと」は効果的だと感じています。
勉強法⑥:添削してもらい、間違いを把握する
IELTSライティングに関しては、やはり「添削してもらう」というのは必須になってきます。
間違いや不自然な言い回し、意味の分からない箇所など、フィードバック(アドバイス)を受けるわけです。
私も実際に対策をしてみて、添削を一度もしてもらうことなく、目標スコアにたどりつくのは難しいと実感しました。
自分ではどこが悪いかを見つけるのが相当に難しいからです。
私が受講したIELTSオンライン講座は、添削が上限なしで受けられ、スコアアップにも直結したので、かなりおすすめ。
効果的にスコアを伸ばしたい人は、下記の記事も参考にしてみてください。
IELTSライティングでスコアをアップさせるコツ
ライティングのスコアをあげるコツは、全部で7つ!
- Task2から書き始める
- 語数に注意する
- 模範解答を暗記しない
- 無理な文法、単語を使わない
- 問題文をよく読む
- 修正時間を3分残す
- 朝一から力を出せる環境にする
それぞれ、説明してきます。
コツ①:Task 2から書き始める
ライティングって、ふつうにしてるとTask 1→Task 2という順番で書くことになると思います。
ですが、Task 2のほうが配点が高いということが言われています。
どうしても時間が迫ってくるとクオリティが下がってしまうので、先にTask 2を書くほうが良い、というアドバイスを受けました。
Task 1のほうは、慣れてくると、わりと速く書けるようになってくるのですが、ダラダラ書くのを防ぐためにも、後にもってきて良かったと思います。
Task 1は、質よりも量だそうです。
とにかく、語数だけちゃんと書く、ということです。
コツ②:語数に注意する
タスク1は150語以上、タスク2は250以上という、「最低語数」の制限があります。
タスク2で300ワード以上、タスク1で200ワード以上書くのは良くないそうです。
理由としては、多い分だけ、ミスが多くなり、ポイントが下がってしまうということがあります。
また、多いということは、問題文の趣旨からそれてしまっていたり、論理的な展開ができていない、という意味にもなるそう。
上で書いたように、「ストラクチャー」に沿って書いていくことがきちんとできていれば、語数が多すぎるということになることは、ありません。
コツ③:模範解答を暗記しない
模範解答を丸暗記すると、ばれてしまい、減点されるそうです。
私も、IELTSライティング対策をし始めたときには、何をどうすれば良いのか、途方にくれていたので
模範解答を暗記してしまったら良いのではないか?と考えてしまう、気持ちはわかります。
ただ、丸暗記するという作業も大変ですし、けっこう応用も効かないので(違う問題が出たら使えない)、あんまり効率は良くないとも思います。
「この模範解答、良いなー」「こんな解答、書きたいな」と思ったら、文章単位で覚えるのではなく
単語やフレーズといった、小さな単位で拾い上げて、自分の単語帳に書き留めて覚える、ということをしていました。
コツ④:無理な文法、無理な単語を使わない
これは、添削をしてもらう中でけっこう注意されたものです。
無理な文法とか単語っていうのは、「覚えたて」みたいな、まだ自分のものになっていないものを、よくわからないまま使ってしまう、ということです。
たぶん、これを読んでくれている方も、どこかでやってしまった覚えがあるのではないでしょうか?
私も、「ライティングだから、賢そうな文法や、単語を使わないといけない!」という思い込みがありました。
もちろん、それは大事なのですが、無理に使っているということは必ずばれるので、自分がちゃんと使い方をわかっているものだけ使うように、というアドバイスを受けました。
その代わり、自分が自信をもって使える文法や単語を、少しずつ増やしていくことを心掛けます。
私も、これに関してはまだ発展途上です。
コツ⑤:問題文をよく読む
これは、添削をしてもらった時に一番注意されたことかもしれません。
問題文は、だいたい3~5行くらいあるんですが、ライティングはとにかく時間がなくてものすごく焦っているので、問題文はササっと読んで、とにかく書き始めなきゃ!!って思っちゃうんですよね。
ただ、問題文も当然ですが、英語で書かれているので、けっこう意味を取り違えちゃったりするんです。
ちょっとした意味の取り違えや、取りこぼしなどで、完全に問題文の意図を間違ったまますべてを書いてしまう、ということがけっこうありえます。
私はその点、慌てがちだったのか、最初のうちの添削で何度も何度も「問題文を読み違えています」というフィードバックを受けました。
私と同じような人も、けっこういるんじゃないかなと思います。
コツ⑥:修正時間を3分残す
スペルミス、単数・複数、大文字小文字をはじめとして、小さなミスはポロポロと出てきます。
こういったケアレスミスを、最後に修正したいところです。
本当は5分くらい残すのが理想のようですが、私はどうしても5分は無理だったので、必死の思いで2~3分は残すようにしていました。
残せるようになったのも、かなり最後のほうでしたけど・・・。
でも、これをやるだけでかなり違ってきますので、がんばってみてください!
修正時間を確保できないという人は、下記の時間配分に関する記事を参考にしてください。
コツ⑦:朝イチからフルパワーを出せるように訓練する
どの科目にも言えることなのですが、特にライティングは、IELTS本番試験の一番最初に来るものです。
IELTS試験は、基本的に朝の9時から始まるので、9時からいきなりものすごい集中力を発揮しないといけません。
私は会社員で、始業時間が9時なのですが、いつも仕事は9時から頭がフル回転、、、というわけではなく、だんだんエンジンがかかってくるのが10時ごろなので、最初は9時から頭を働かせるのが大変でした。
やっぱり、ギリギリに起きてしまうと、どうしても頭が働くのに時間がかかってしまうので、最低でも6時に起きたいところです。
そのためには、夜も23時くらいに寝たい。
でも、いきなり夜23時に寝ようとしても、普段夜更かしだとキツイので、IELTS対策をしている間は、自分を朝型の生活にしていました。
そして、試験が近づいてきたら、図書館やカフェで朝9時からライティングを1時間測ってやったりしていました。
IELTSライティングスコア6.5の私が使用した参考書
最後に、私がIELTSライティング対策として使用した参考書を紹介します。
IELTS特化の単語集
IELTSの試験にでてくる英単語を網羅!
表現のための実践ロイヤル英文法
リーディングに役立つ英文法を学べる!
今回は以上になります。
ライティング以外のIELTS勉強法をまとめた記事があるので、ぜひ読んでください!