IELTS7.0はどれくらいのレベル?
IELTS7.0を他の英語試験に換算すると?
スコア7.0あったら何ができる?
スコア7.0を達成するための対策は?
今回は、IELTS7.0のレベル感と、その対策を丁寧に解説していきます。
私は、半年間でIELTS4.5→7.0に、スコアアップしました。
実際に、Overall7.0を達成した経験をふまえて、IELTSの効果があった学習法について、Twitterとブログで発信しています。
余計な話はさておき、さっそく本題に入りますね。
IELTSオーバーオール7.0はどのくらいのレベル?
IELTS7.0というのは、英語上級者のレベルだよ!
先日、私もスコアをオーバーオール7.0を達成しました。
https://twitter.com/umeko_eigo/status/1604683130056888320?s=20&t=G9beg5GSO0T6OkjcNH4FKg
スコア7.0を達成するのに、ホント苦労しました。
IELTS7.0の難易度
IELTS7.0はどれくらいの難易度なのか、他の英語試験と比較しました。
IELTSスコア換算
IELTS | TOEFL | TOEIC | 英検 |
9.0 | 116 – | – | – |
8.0 – 8.5 | 106 – 115 | – | – |
7.0 – 7.5 | 95 – 105 | 945 – 990 | 1級+ |
6.0 – 6.5 | 72 – 94 | 805 – 940 | 準1級 – 1級 |
5.0 – 5.5 | 55 – 71 | 605 – 800 | 2級 – 準1級 |
4.0 – 4.5 | 42 – 54 | 410 – 600 | 2級 |
必要な学習時間
ケンブリッジ公式が、各スコアを取得するために必要な学習時間に関するデータを発表しています。
CEFR / IELTS | 勉強時間 |
C2 / 8.5-9.0 | 1,000 – 1,200 |
C1 / 7.0-8.0 | 700 – 800 |
B2 / 5.5-6.5 | 500 – 600 |
※参照:Learning Hours from beginner level
データによると、IELTS5.0の人が、スコア7.0を達成するためには700-800時間勉強する必要があるらしい。
Overall7.0を達成するための戦略
オーバーオール7.0を達成するのは、かなり難しいので、戦略を立てることが大切。
スコアの平均が6.75以上をあれば、繰り上げで7.0になります。
例えば、R:7.0 / L:7.0 / W:6.5 / S:6.5、だとしても
合計が6.75になるため、繰り上げられて、オーバーオール7.0を達成できます。
私の場合は
R:7.5 / L:7.0 / W:6.5 / S:6.5だったので、
平均6.875となり、オーバーオール7.0になりました。
IELTS7.0があったら何ができる?
IELTS7.0があれば、世界の99%の大学に出願をすることができます。
各国の大学/大学院の入学条件の目安
国 | 大学 | 有名大学 | 大学院 |
イギリス | 6.0-6.5 | 7.0 | 6.5-7.5 |
アメリカ | 5.5-6.5 | 7.0 | 6.5-7.5 |
カナダ | 6.0-6.5 | 6.5 | 6.5-7.0 |
オーストラリア | 6.0-6.5 | 6.5 | 6.5-7.0 |
ニュージーランド | 6.0 | 6.0 | 6.5 |
セクション別の目安と対策
IELTS7.0の難易度は高いため、セクション別のレベル感や採点基準を、事前に知っておくことが大切。
その上で、オーバーオール7.0を達成するための対策(戦略)をたてることで、効率よく学習できます。
では、セクション別に説明していきますね。
リーディング7.0のレベルと勉強法
IELTSのリーディングで7.0を取るには、30問以上正解する必要があります。
リーディングの問題数は、全部で40問。
つまり、10問しか間違えられない、ということです。
リーディングのパッセージ3はかなり難しいことが多いです。
パッセージ1と2でがんばって取り、パッセージ3は多くても不正解は5問程度におさえないといけません。
TOEICが900以上ある人でも、IELTSリーディングで7.0以上を取るにはけっこう苦戦すると思います。
リーディングの採点方法
IELTSのリーディングは、合計40問あります。
正確数によって、スコアが決まります。
リーディングの採点方法
ジェネラル正答数 | アカデミック正答数 | バンドスコア |
---|---|---|
40 | 39-40 | 9.0 |
39 | 37-38 | 8.5 |
37-38 | 35-36 | 8.0 |
36 | 33-34 | 7.5 |
34-35 | 30-32 | 7.0 |
32-33 | 27-29 | 6.5 |
30-31 | 23-26 | 6.0 |
27-29 | 19-22 | 5.5 |
23-26 | 15-18 | 5.0 |
ジェネラルのReadingは、アカデミックに比べれば簡単ですが、同じスコアをとるためには、多い正解数が必要です。
リーディング対策
IELTSのReading試験は、60分以内に3つのパッセージ(セクション)、合計40問を解かなければなりません。
パッセージ3(最後のパッセージ)がかなり難しいことが多いので、
語彙力はもちろんですが、全体像をつかむ一方で詳細を読み込むなど、
「読解力」というものを6.5までの時よりさらに、高めていく必要があります。
やはり、そのためには、普段から英語を読むことが一番かな、と思います。
私の場合は、もともと英語の勉強の一環として英語の本やブログなどを読む習慣をつけるようにしていたのが助けとなったと思います。
また時間内に解くためには、英語力だけでなく、試験テクニックも大切になってきます。
私が受講したIELTSオンライン講座では、スコアアップに直結するテクニックを網羅的に教えてくれました。
リーディングの勉強法を詳しく知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。
リーディング7.0を達成した私の勉強法
リスニング7.0のレベルと勉強法
IELTSのリスニングで7.0を取るには、リーディングと同じく、40問中、30問以上正解しないといけません。
個人的な意見では、4技能の中でリスニングが一番スコアが取りやすいですが、それでも7.0はなかなか難しいです。
リスニングの採点方法
IELTSのリスニングは、合計40問あります。
ジェネラル、アカデミックモジュール、ともに同じ採点方法です。
リスニング採点方法
正答数 | バンドスコア |
---|---|
39-40 | 9.0 |
37-38 | 8.5 |
35-36 | 8.0 |
32-34 | 7.5 |
30-31 | 7.0 |
26-29 | 6.5 |
23-25 | 6.0 |
18-22 | 5.5 |
16-17 | 5.0 |
リスニング対策
IELTSのリスニングで7.0を取るには、「自分の聞き取り力が足りない」とひとくくりにせず、
どうやったらスコアが上がるのか、細分化して考えるのがまず一歩だと思います。
「6.5までは取れたけど、そこから先が・・」
という人は、ここで一度立ち止まって、スキルの棚卸しというか、なぜ取れないのか、どうやったらスコアが上がるのか、ということを詳しく考える必要があります。
もしそれが難しいと思うようなら、IELTS専門の先生などからアドバイスをもらっても良いでしょう。
たとえば、私の場合は、全体像がつかめていないのが原因でした。
英語としては聞き取れていたものの、一言一句を聞き取るのに必死で、
最後になって「あれ?結局、何を言っていたんだ?」ってなりがちでした。
単語のレベルで言い換えを見破ろう、という気持ちが大きすぎたのです。
あとは、6.5までにやったことをさらに続けていく&高めていくことが大事です。
先読みをスピードアップさせるために、英語をたくさん読むのも役に立ちました。
詳しくは、下記の記事も見てくださいね!
リスニング7.5を達成した私の勉強法
スピーキング7.0のレベルと勉強法
スピーキングの7.0のレベルはこんな感じ!
スピーキングの採点基準
スピーキングの採点基準は4つ!
- 流暢さ
- 語彙力
- 文法
- 発音
どれも、全体スコアの25%が配分されます。
スピーキング7.0に求められている英語力
流暢さ | ・一貫性をもって、長い文章を話せる ・色々な接続詞を使用でき、応用もできる |
語彙力 | ・レベルの高い語彙を適切に使っている ・使い方やコロケーションにも多少意識している |
文法 | ・様々な複文を使用・応用している ・間違いのない文章が多いが、いくつかの文法の間違いもある |
発音 | ・幅広い種類の発音を使用している ・問題なく理解できる |
スピーキング対策
私はIELTS6.5まで取ることができましたが、今はまだ7.0を目指して学習中です。
私がこの壁を越えるためにやっているのは、おもに語彙力アップです。
これはやみくもに難しい単語を使うという意味ではなく、
「意味を知っている」ような単語を、スピーキングの時に使いこなせるようになる、ということです。
スピーキングの添削をしてもらった時に、自分がけっこう幼稚な単語を繰り返して使っていることに気づきました。
語彙力は下記の3つになると思ってます。
- 良い単語・フレーズを適切な場面で使うこと
- テーマに応じた単語・フレーズを使うこと
- 言い換えをすること
これらを不自然ではない状態で「使いこなす」のは言うほど簡単じゃないです(´;ω;`)
私も猛烈に特訓中ですが、単語以外にも、6.5を取るためにやっていた練習も継続しています。
詳しくはこちらの記事をどうぞ!
スコアが伸びるスピーキング勉強法
ライティング7.0のレベルと勉強法
ライティング7.0のレベルはこんな感じ。
ライティング採点基準
ライティングの評価基準は4つあります。
- 完成度
- 一貫性
- 語彙力
- 文法
どれも、全体スコアの25%が配分されます。
ライティング7.0に求められる英語力
完成度 | ・聞かれていることについてすべて言及している ・おもな項目について説明しているが、説明不足な部分もある |
一貫性 | ・情報や意見を論理的に展開できている。全体像が理解できる。 ・様々なつなぎ言葉が適切に使われているが、間違いもある。 |
語彙力 | ・十分な数、範囲の語彙を使用できている。 ・レベルの高い語彙を巧みに使っており、使い方やコロケーションも意識した使い方をしている |
文法 | ・間違いのない文章が多い ・文法・句読点をおおむね使えているが、間違いも散見される |
ライティング対策
IELTSのライティングで7.0はなかなか手ごわいです。
ネット上などでも、ライティングが一番難しい、特に7.0以上を取るのは至難の業、というのはよく見ます。
6.5までの対策を平行してやっていくことは前提として・・・
今の一番の課題は、スピーキングと同じく、語彙力です。
ライティングで7.0を取るには、今までと違う単語・フレーズを積極的に使っていかなくてはいけないとアドバイスを受けました。
ライティングは、スピーキングよりもテーマが難しい(専門的)ものがけっこう出てくるので、テーマに沿った単語や表現を知って使えないといけません。
例えば、裁判とか、環境問題、社会問題(差別とか)などなど・・・
ものすごく難しい専門用語を使う必要はないのですが、
自分が日本語で話すときに使う単語は英語でも知っておいて、正しく使えるようになっていないといけないそう。
もちろん、簡単な単語(peopleなど)も、何度も出てくるようでしたら、言い換えもしないといけないので、色々とバリエーションを持っておくことが大事だと思います。
7.0へのチャレンジは、最低でも3ヶ月の準備期間が必要で、かなり難しいと覚悟しておいたほうが良いかもしれません。
私がIELTS7.0を取るためにやってる勉強法を詳しく書いています!
スコアが伸びるライティング勉強法
よくある質問
IELTSのスコアは受験日から2年間有効となっています。スコアが発行された日から計算するのではなく、試験日から起算する。
コンピューター形式は26,400円。
ペーパー形式は25,380円です。
IELTSスコアは0.5刻です。スコアの平均が5.25の場合、切り上げられてオーバーオール5.5になります。反対に、スコア平均が5.175の場合、切り下げられてオーバーオール5.0となります。
実際に使ってみてよかった参考書・問題集は3つ。ケンブリッジIELTS19/実践IELTS英単語3500/英語のハノン中級
最初は独学で勉強していたのですが…最終的にKumiko先生のIELTSオンライン講座を受講し、目標スコアを達成できました。