IELTS6.5はどれくらいのレベル?
IELTS6.5を他の英語試験に換算すると?
スコア6.5あったら何ができる?
スコア6.5を達成するための対策は?
今回は、IELTS6.5のレベル感と、その対策を丁寧に解説しています。
私は、半年でIELTSスコアを4.5→7.0に伸ばしました!
実際に、オーバーオール7.0を達成した経験をふまえて、効果があったIELTS勉強法について、Twitterとブログで発信しています。
余談はさておき、さっそく本題に入りますね。
IELTSオーバーオール6.5はどのくらいのレベル?
IELTSオーバーオール6.5は、中上級者レベルです。
IELTS6.5の難易度
分かりやすい目安として、他の英語試験と比較しました。
IELTSスコア換算
IELTS | TOEFL | TOEIC | 英検 |
9.0 | 116 – | – | – |
8.0 – 8.5 | 106 – 115 | – | – |
7.0 – 7.5 | 95 – 105 | 945 – 990 | 1級+ |
6.0 – 6.5 | 72 – 94 | 805 – 940 | 準1級 – 1級 |
5.0 – 5.5 | 55 – 71 | 605 – 800 | 2級 – 準1級 |
4.0 – 4.5 | 42 – 54 | 410 – 600 | 2級 |
IELTS6.5は、英検だと1級がとれるレベルです。
必要な学習時間
ケンブリッジ公式が、各スコアを取得するために必要な学習時間に関するデータを発表しています。
CEFR / IELTS | 勉強時間 |
C2 / 8.5-9.0 | 1,000 – 1,200 |
C1 / 7.0-8.0 | 700 – 800 |
B2 / 5.5-6.5 | 500 – 600 |
※参照:Learning Hours from beginner level
上のデータによると、初級レベルの人がIELTS6.5を達成するためには600時間の学習が必要みたい。
Overall6.5を達成するための戦略
オーバーオール6.5を達成するためには、スコアの平均が6.25以上あればいいわけです。
例えば、R:6.5 / L:6.5 / W:6.0 / S:6.0、だとしても
平均が6.25になるため、繰り上げられて、オーバーオール6.5になります。
私のように、ライティングが苦手な人は
R:6.5 / L:6.5 / W:6.5 / S:5.5 →平均6.25
という感じで、ライティングのスコアが低くても、繰り上げでオーバーオール6.5を目指せばいいのです。
IELTS6.5があったら何ができる?
スコア6.5あると、イギリスやアメリカの有名大学を除けば、ほとんどの英語圏の大学への進学が可能となっています。
各国の大学/大学院の入学条件の目安
国 | 大学 | 有名大学 | 大学院 |
イギリス | 6.0-6.5 | 7.0 | 6.5-7.5 |
アメリカ | 5.5-6.5 | 7.0 | 6.5-7.5 |
カナダ | 6.0-6.5 | 6.5 | 6.5-7.0 |
オーストラリア | 6.0-6.5 | 6.5 | 6.5-7.0 |
ニュージーランド | 6.0 | 6.0 | 6.5 |
セクション別の目安と対策
IELTS6.5を達成するために、セクション別のレベル感や採点基準を知っておきましょう。
その上で、オーバーオール6.5を達成するための対策(戦略)をとることで、効率的に試験対策をおこなえます。
では、セクション別に説明していきますね。
スピーキング6.5のレベルと勉強法
スピーキングの6.5のレベルはこんなぐらいです↓
スピーキングの採点基準
スピーキングの採点基準は4つ!
- 流暢さ
- 語彙力
- 文法
- 発音
どれも、全体スコアの25%が配分されます。
スピーキング6.5に求められている英語力
流暢さ | ・長く話すことに意欲を感じる ・繰り返し、言い直し、口ごもりなどが少しある |
語彙力 | ・そのテーマについて話すための十分に幅広い語彙をもっている ・不正確さがあるが意味を伝えられる |
文法 | ・単文と複文を両方使っているが、応用がきかない ・複文ではしばしば間違いがあるがおおむね理解できる |
発音 | ・さまざまな発音の特徴をさまざまなレベルでコントロールしながら使っている ・正しく発音できている音もあるが、不安定なところもある |
6.0の評価基準を満たしているが、7.0の基準に達していない場合、6.5と採点されます。
スピーキング対策
IELTSスピーキングも6.5となってくると、かなり難しいです。
6.5を取得するために私がやったのは、おもにこの2つでした。
- 流暢性を鍛えること
- 添削してもらってフィードバックをもらうこと
文法の間違いも最小限にしたいところですが、まずはたくさん話さないとスコアが上がらない、
ということをみんな言っているので、途切れずに話せるようになることを心掛けました。
流暢性を鍛えるには、質問にうろたえないように、自分の引き出しを多くしておくことと、
それでも詰まってしまった時のための「つなぎ言葉」が有効でした。
また、日本人のIELTS講師に、どこを伸ばしたら一番効果的かをピンポイントで教えてもらうのも効果的でした。
これらのやり方について、詳しくは下記の記事に書いています!
スピーキング6.5を達成した私の勉強法
ライティング6.5のレベルと勉強法
ライティング6.5のレベルはこんな感じ。
ライティング採点基準
ライティングの評価基準は4つあります。
- 完成度
- 一貫性
- 語彙力
- 文法
どれも、全体スコアの25%が配分されます。
ライティング6.5に求められる英語力
完成度 | ・聞かれていることに答えている ・適切に情報を選んで全体像を示している |
一貫性 | ・情報やアイデアを首尾一貫性を持っており、全体としての進行がわかりやすい ・接続副詞・接続詞が効果的に使われているが、繋がりに欠ける、または機械的な箇所がある |
語彙力 | ・問題のテーマに関する語彙をじゅうぶん使用できている ・レベルの高い語彙に挑戦しているが、いくぶんかの不正確さを伴う |
文法 | ・単文と重文、複文を併用している ・文法、句読点の間違いはあるが、言いたいことは理解できる |
6.0の評価基準を満たしているが、7.0の評価基準に到達していない場合、結果は6.5となります。
ライティング対策
IELTSのライティングも、6.5を取るのはなかなか大変です。
6.5を取るためにやったのは下記のようなことです。
- エッセイの書き方を完璧にマスターする
- 時間内に量を書けるようにする、校正の時間をつくる
- 添削してもらう
それぞれ説明します。
ライティング対策①:エッセイの書き方を完璧にマスターする
英語のエッセイの書き方は独特なので、何となく書いているだけでは絶対に6.5を取ることはできません。
「エッセイの書き方」では、下記のことが大切。
- どこに何を書くかという順番(ストラクチャー)を守る
- エッセイを書くときの決まり事を知っておく
6.5をとるためには、エッセイの書き方をマスターすることが必須です。
ライティング対策②:時間内に量を書けるようにする、見直しの時間をつくる
私は、時間内(60分)で指定語数以上の量を書くようにする、というのをこころがけて5.5や6.0を取れました。
6.5の場合は、これにくわえて、3分~5分ほど最後に残しておくことを目標にしました。
この時間で校正、つまりスペルミスやケアレスミスの修正をするのです。
やはり、これをすることでスコアアップにかなり貢献します。
でも、このちょっとした時間を残すのがかなり大変で、私の場合は、大幅に戦略を練り直しました。
Task 2から書き始めて、Task 1は15分以下で仕上げる。
ということが必須条件でした。
ライティング対策③:添削してもらう
これはやはり重要です。
満点を目指しているわけでもないし、時間も限られているので、今の私が何をやれば一番効果が出るのか?
ということを直接アドバイスしてくれる存在がIELTSライティングではぜったいに必要だと思います。
私も基本は独学でしたが、添削やアドバイスはもらっていました。
私が受講したIELTSオンライン講座は、添削が上限なしで受けられ、スコアアップにも直結したので、かなりおすすめです。
これら3つの対策について、詳しくは下記の記事に書いています。
また、3つ以外にもいろいろなことをやりましたので、それについても詳しく書いています!
ライティング6.5を達成した私の勉強法
リーディング6.5のレベルと勉強法
リーディング6.5は、アカデミックの場合は、27問正解しないといけないため、なかなか厳しいです。
TOEICでいうと900点は越えている気がします。
本文パッセージはまだしも、問題文は単語・構文ふくめて書いてあることが全ての意味を理解するのが必須のレベル。
リーディングの採点方法
IELTSのリーディングは、合計40問あります。
正確数によって、スコアが決まります。
ジェネラルモジュール
正答数 | バンドスコア |
---|---|
40 | 9.0 |
39 | 8.5 |
37-38 | 8.0 |
36 | 7.5 |
34-35 | 7.0 |
32-33 | 6.5 |
30-31 | 6.0 |
27-29 | 5.5 |
23-26 | 5.0 |
アカデミックモジュール
正答数 | バンドスコア |
---|---|
39-40 | 9.0 |
37-38 | 8.5 |
35-36 | 8.0 |
33-34 | 7.5 |
30-32 | 7.0 |
27-29 | 6.5 |
23-26 | 6.0 |
19-22 | 5.5 |
15-18 | 5.0 |
ジェネラルのReadingは、アカデミックに比べれば簡単ですが、同じスコアをとるためには、多い正解数が必要です。
リーディング対策
リーディング6.5を達成するためには3つの要素が必要!
- 語彙力
- 文法力・構文力
- 読解力
語彙力
IELTS6.5では、約3,000~4,000語の単語を習得することが求められるそうです。私も、リーディングが伸び悩んでいたときに語彙力アップを進められ、集中して単語を覚えたら、かなりスコアがアップしたことがあります。
文法力・構文力
本文パッセージにはわからない単語は必ずありますが、問題文のほうは、すべてわからないと6.5を取ることはできないと思います。問題文をキチンと理解するために必要な力です。
読解力
私の考えでは、国語力に近くて、細かい部分を読みつつも、全体像を見失わない、ということが必要とされます。「ここで著者は何が言いたいのでしょう?」みたいな、国語の問題でよく出てくるやつです…
これらについて、私がやった対策を詳しく下記の記事に書いています!
リーディング7.0を達成した私の勉強法
リスニング6.5のレベルと勉強法
リスニング6.5のレベルは、TOEIC900以上といったイメージ。
TOEICのリスニングパートは、ほぼ全問正解できるよ、という人じゃないと、IELTS6.5を取るのは厳しいかと思います。
リスニングの採点方法
IELTSのリスニングでは、合計40問あります。
ジェネラル、アカデミックモジュール、ともに同じ採点方法です。
リスニング採点方法
正答数 | バンドスコア |
---|---|
39-40 | 9.0 |
37-38 | 8.5 |
35-36 | 8.0 |
32-34 | 7.5 |
30-31 | 7.0 |
26-29 | 6.5 |
23-25 | 6.0 |
18-22 | 5.5 |
16-17 | 5.0 |
リスニング対策
IELTSリスニングで6.5を取る対策としては、単語・文法・読解力も必要なのですが、これはリーディング対策と同じなので、そちらを参照してください。
私がリスニング対策として、この段階で力を入れたのは「多聴」です。
多聴とは、とにかくたくさん英語を聴くことです。
英語字幕付きのTedやBBC English、VoiceTubeなどを使って、通勤時間やお風呂などでたくさん英語を聴くようにしたことが、役立ったと思っています。
これについて詳しくは、下記の記事に書いていますので参照してください☆
リスニング7.5を達成した私の勉強法
よくある質問
IELTSのスコアは受験日から2年間有効となっています。スコアが発行された日から計算するのではなく、試験日から起算する。
コンピューター形式は26,400円。
ペーパー形式は25,380円です。
IELTSスコアは0.5刻です。スコアの平均が5.25の場合、切り上げられてオーバーオール5.5になります。反対に、スコア平均が5.175の場合、切り下げられてオーバーオール5.0となります。
実際に使ってみてよかった参考書・問題集は3つ。ケンブリッジIELTS19/実践IELTS英単語3500/英語のハノン中級
最初は独学で勉強していたのですが…最終的にKumiko先生のIELTSオンライン講座を受講し、目標スコアを達成できました。