まず何から始めていいか分からない
どの参考書を買えばいいか分からない
最短で目標スコアを達成する方法は?
独学でも目標スコアを達成できる?
TOEICやTOEFLと違い、IELTSは情報も少なく、初めての人は何から始めていいかわからないと思います。
この記事を読むことで、IELTS学習を迷わず、今から始めることができます。
実際の経験を踏まえて、解説していきます。
IELTSとは
IELTSとは、英語を母国語としない人に向けに作られた、英語力4技能(リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング)を測るテストです。
英語圏の国に留学、就労、または移住するための英語力を証明することができます。
初めてのIELTS|目標スコア達成までのロードマップ
何から始めていいかわからない人に、IELTS学習の始め方をステップごとに解説します。
- 目標スコアに必要な英語力を知る
- 現在の自分のレベルを知る
- 公式問題集を手に入れる
- 各セクションの目標スコアを決める
- 効率的なIELTS対策をとる
ステップバイステップで、解説していきますね。
STEP1:目標スコアに必要な英語力を知る
まずは目標スコアを達成するために、どれくらいの英語力なのかを知ることが大切です。
IELTSは4技能ごとに採点され、それらの平均がオーバーオールのスコアとなります。
難易度を知るために、他の英語試験と比較しました。
IELTSスコア換算表
IELTS | TOEFL | TOEIC | 英検 |
9.0 | 116 – | – | – |
8.0 – 8.5 | 106 – 115 | – | – |
7.0 – 7.5 | 95 – 105 | 945 – 990 | 1級+ |
6.0 – 6.5 | 72 – 94 | 805 – 940 | 準1級 – 1級 |
5.0 – 5.5 | 55 – 71 | 605 – 800 | 2級 – 準1級 |
4.0 – 4.5 | 42 – 54 | 410 – 600 | 2級 |
具体的にどれくらいの英語力が必要なのかを、サンプル解答付きで解説している記事があります。
自分の目標スコアのレベルを体感してください。
もし必要なスコアがわからない人は、下記の表を参考にしてください。
留学するために必要なスコア
国 | 大学 | 有名大学 | 大学院 |
イギリス | 6.0-6.5 | 7.0 | 6.5-7.5 |
アメリカ | 5.5-6.5 | 7.0 | 6.5-7.5 |
カナダ | 6.0-6.5 | 6.5 | 6.5-7.0 |
オーストラリア | 6.0-6.5 | 6.5 | 6.5-7.0 |
ニュージーランド | 6.0 | 6.0 | 6.5 |
移民や移住に関しては、国や申請カテゴリーによってかなり差があるため、政府のサイトで確認する、
もしくは、移民コンサルタントなどに問い合わせたほうがいいでしょう。
STEP2:自分の現在のレベルを知る
現状のIELTSのスコアを把握しておきましょう。
他の試験との換算表を参考にするのも一つの方法ですが、
できれば IELTSでどのくらいのスコアが取れるのかを確認しておくことをおすすめします。
自分の得意な部分・苦手な部分を知ることが、後で効果的な学習計画を作るときに役立ちます。
IELTS公式が提供している無料模試を受けることで、自分の現在地が分かります。
無料模試の受け方は下記の記事を参考にしてください。
IELTS無料模試を受ける手順
STEP3:公式問題集を手に入れる
IELTS学習の基本となるテキストのケンブリッジ公式問題集を手に入れましょう。
ネットでも問題集を見つけることができますが、問題形式が違うということを聞くので、あまり使わないほうが良いかもです。
私の場合、リーディングやリスニングでは、この公式問題集を使って勉強していました。
ライティングは、受講したIELTSオンライン講座で用意されていたものを使いました。
スピーキングに関しては、ネットのものでも良いのかなと思って、公式問題集以外のものも、無料で活用していました。
他のIELTS参考書などは、学習を進めていくうちに必要と感じたら、買い足していくのがいいと思います。
STEP4:各セクションの目標スコアを決める
目標スコアの目安と、自分の現在地を理解した上で、学習法を考えます。
私はオーバーオール7.0なのですが、全てのセクションで7.0以上を取れているわけではありません。
スピーキングとライティングは「6.5」でした…
4つのスコアの平均が「6.875」で、繰り上げでオーバーオール7.0を達成したということ。
私は得意のリスニングで、スコアを伸ばすことに成功しました。
自分の得意なセクションを伸ばして、苦手なセクションは最低限のスコアを取るという戦略もありです。
STEP3でわかった自分のスコアをもとに、まずいったん各セクションの目標スコアを決めておくと良いです。
途中で変わる可能性もありますが、とりあえず、ということですね。
STEP5:効率的なIELTS対策をとる
IELTS対策の進め方としては、こんな感じです。
- 単語&文法の基礎的な英語力を上げる
- リスニング&リーディングでまず先に目標スコアを取れるようにする
- 定期的に実力試しをして、それで足りないスキルを埋めるような勉強をする
この3つの考え方をもとにして、学習計画を立てていきます。
単語&文法の基礎的な英語力を上げる
基礎となる英語力が不安な人は、まず文法力と単語力を鍛えましょう。
英単語は3500語を暗記、文法は中学レベルの文法を総復習するといいです。
これに関しては、下記の記事で詳しく説明しています。
リスニング&リーディングでまず先に目標スコアを取れるようにする
IELTSの対策を始めたころは、4技能ぜんぶを一気に進めていかないといけないのかー、と思ってかなり萎えていました。
でも、まずはリスニングとリーディングを進めていき、
目標スコアに近くなったらスピーキングやライティングを始めれば良い、という情報を得て、かなり気が楽になりました。
なぜこの二つを先にやるかというと、理由は下記です。
理由①
リスニングやリーディングでスコアが取れないということは、スピーキングやライティングでは、ほぼ間違いなく取れないから。
理由②
特にライティングは英語力が低い状態で始めても、混乱したり、なかなか伸びないから。
自分の取れる学習時間によっては、1技能ずつしかできないかもしれません。
そういう場合は
リスニング→リーディング→スピーキング→ライティング
の順で勉強すると、一般的には良いようです(状況に合わせて微調整する必要があります)。
定期的に実力試しをして、それで足りないスキルを埋めるような勉強をする
STEP2で紹介した無料模試は1回分だけなので、その後は公式問題集をつかって本番練習をしていきます。
リスニングやリーディングは、答え合わせをして正解した数を数えればだいたいのスコアが出るので、そこで実力を測ることができます。
頻繁にやりすぎても、あまり実力が変わらないままやることになるので、
私は週に1回~2週に1回くらいのペースで模試をしていました
公式問題集を解いた後は、きちんと間違った原因を考え、どこをどう改善すれば、正解につながるのか、ということをできるだけ具体的に突き止めるようにします。
例えば、単語力がもっと必要とか、先読みをもっと速くできるようにするとか、もっと要点をつかむようにするなど。
そして、公式問題集をやらない日に、それを改善できるような勉強をします。
単語力を上げるために→単語を覚える
先読みを速くするために→英語を読む、文法を復習する、単語を覚える、など
要点をつかむために→英語を聞く、要約の練習をする、など
ポイントとして、「間違った原因」を具体的に突き止めることで、何をすれば良いかがわかりやすいです。
上の例でいえば、先読みを速くできない原因は、
英語に触れる時間が短いからなのか?
文法がよくわかっていないからなのか?
語彙力が低いからなのか?
がわかれば、それを改善する勉強だけをやれば良いので、効率が良いです。
独学でも目標スコアを達成できる?
学生の頃に英語を勉強していた人は、独学でIELTS5.5を取ることは可能だと思います。
個人的な経験ではありますが、OA5.5くらいまで来たときに、大きな壁を感じました。
理由としては
- 今までのやり方が通用しなくなった
- 何が悪いかわからなかった
ということがあります。
今までのやり方が通用しなくなった
5.5までは完全に独学で、ネットで調べたやり方をもとに、対策を進めていました。
でも、5.5を取った以降、それだけでは情報が足りないと感じました。
特に、ライティングはすごく難しいと感じました。
文法や単語といった、英語力の問題もありましたが、根本的に「どうやって書いていったら良いかわからない」ということがあったからです。
いつも書き始めるまでにかなり時間がかかり、本番でも時間が足りない状況でした。
何が悪いかわからなかった
おもにライティングやスピーキングに言えることなのですが、5.5を取ったときに、自分ではかなりがんばっているつもりだったので、
これ以上どこをどうしたらスコアが上がるのか、というのがわかりませんでした。
英語力じたいを上げれば、上がっていくのだろうとは思いましたが、なんだかそれではすごく時間がかかりそうな気がしました・・・。
英語力だけではなく、試験テクニックやコツも大切
IELTSのスコアを上げるためには、もちろん基礎となる英語力も必要なのですが…
それと同じくらい、試験テクニックやコツも大切です。
- スピーキングの話す順番
- ライティングの型
- 問題を解く順番
- 問題文の先読み
- 効果的なメモの取り方
これらのことは、なかなか独学で学ぶことは、難しかったです。
5.5で行き詰まった私は、最終的に、IELTSオンライン講座に申し込みました。
後から振り返っても、この時の私の判断は正しかったと思います。
ライティングに関しては、「こんなやり方で書くのか!!」と驚きの連続でしたし、
スピーキングやライティングで添削や学習アドバイスをもらえるのが、ものすごく有効でした。
最短ルートで目標スコアを達成したい人は、「独学+IELTS講座」を組み合わせるほうがいいと思います。
私が受講したIELTSオンライン講座
まとめ
この記事をまとめていきます。
初めてIELTSを学習する人は、まず、目標スコアのレベルと自分の現在地を確認します。
そして何を伸ばせばいいのかを理解して、学習計画を立てます。
定期的に公式問題集を解きながら、自分の足りないところを改善していくことで、スコアを着実にあげていくことができるでしょう。
IELTS勉強法をまとめた記事があるので、ぜひ参考にしてください。
目標スコアを達成したIELTS勉強法