緊張してうまく話せない
緊張した時の対策がわからない
本番になると本来の力が発揮できない
IELTSスピーキングは、ネイティブとの対面形式のため、多くの受験者が緊張して本来の力を発揮できないという問題に直面しています。
私自身も過去にそんな経験をしましたが…
対策を行ったことで緊張を和らげ、目標スコアを達成することができました。
私が実践した4つの対策を紹介します。
緊張を和らげる具体的な対策を解説していきますね。
IELTSスピーキングの実際の試験はどんな感じ?
IELTSスピーキング試験は、3つのパートから構成されている、対面式の試験です。
試験時間は約11分〜14分ぐらい。
指定された場所に行き、試験官に挨拶をします。試験官から試験内容の説明があり、始まる前に試験官が録音機器を準備します。
最初のパートでは、試験官が一般的な質問をします。例えば、「自己紹介をしてください」「趣味は何ですか?」「仕事は何をしていますか?」などです。このパートでは、答えやすい質問が出題されます。
パート2では、試験官がトピックを提示し、1分間準備時間が与えられます。トピックには、自分の経験や考えを含めた内容を自由に話すように指示されます。話す内容は自分で考え、事前に準備することができます。
最後のパートでは、Part 2で話したトピックに関連する質問がされます。こちらの質問は、より深く、論理的に答える必要があります。
試験官は、話し手の発音、文法、語彙、流暢性、発言内容などを評価します。
時間内に自分の意見をまとめるのも大変だし、試験官がネイティブだから余計に緊張する…
緊張するのは普通のこと
まず前提として、IELTSスピーキング試験は、緊張することは普通のことです。
ネイティブスピーカーの前で話すため、ほとんどの受験者が緊張してしまいます。
しかし、緊張しているからといって、必ずしも試験で力を出せないとは限りません。
緊張が体内にアドレナリンなどを分泌させ、集中力や反応速度を高める働きがあるそう。
ほどよい緊張はむしろプラスと捉えてもいいと思う。
緊張が発生する原因は?
スピーキング試験で緊張する理由は3つ
- 時間制限がある
- トピックが難しい場合がある
- 対面試験
緊張する原因を理解することで、対策を立てられます。
原因①:時間制限がある
ELTSスピーキング試験では、時間制限があるため、制限内に自分の意見をまとめて伝える必要があります。
そのため、時間が迫ってくると焦りや、緊張を感じてしまうことがあります。
スピーキングの話す構成をあらかじめ準備することで、焦りや緊張を緩和できます。
原因②:トピックが難しい場合がある
IELTSスピーキング試験では、日常会話の範囲を超えた難しい話題が出題されることがあります。
そのような場合、自分が十分に理解できていない話題について話す必要があるため、不安や緊張を感じることがあります。
日本語でもいいので、日頃からニュースを見て自分の意見をまとめるという作業をする、というクセをつけることが効果的です。
原因③:対面試験
一般的に、人前で話すことが苦手な人は、対面試験ではさらに緊張してしまいます。
英語試験でなくても、日本語の就職の面接でも緊張するように、こればかりは場慣れするしか解決策はありません。
緊張には2種類ある
スピーキング試験の緊張には2種類あります。
- 本番前に緊張のピークがくる
- 本番中に緊張のピークがくる
本番前に緊張していて、いざ本番になったら、あまり緊張しないことがあります。
そんな人は、緊張を恐れることはありません。
本番中に緊張のピークがくる、という人は、パニックになった時でも対応できる事前準備をしておくことで、落ち着きを取り戻しやすいです。
次の章で詳しく解説します。
IELTSスピーキングで緊張しても本来の力を出せる4つの対策
私がした対策は、4つあります。
- イギリス人のイントネーションに慣れる
- 日頃から色々なトピックについて考える
- 言葉が出ない時に使える便利フレーズを覚える
- パート1で勢いをつける
詳しく解説していきます。
対策①:イギリス人のイントネーションに慣れる
「質問が理解できなかったらどうしよう…」っていう不安から、緊張することがありますよね。
IELTSスピーキング試験は、イギリス英語をベースにしており、試験官もイギリスよりの発音のことが多いです。
試験で自信を持って話すためには、質問をきちんと聞き取ることが大切です。
イギリス英語の対策をする必要はないですが、映画や海外ドラマで、意識的にイギリス人の発音を多く聞きいておきましょう。
もし質問が聞き取れなかった場合は、無理せず「Could you repeat that?」と、質問をもう一度言ってもらいましょう。
きちんと聞き返すことができれば、減点はないみたいです。
IELTS対策にイギリス英語の勉強は必要?
対策②:日頃から色々なトピックについて考える
IELTSスピーキング試験で扱われるトピックは多岐にわたります。
そのため、過去問を解くことだけでなく、日常的に幅広いトピックについて、自分の意見をまとめておくことが重要です。
全てを英語で考えると時間がいくらあっても足りないから、通勤中などの隙間時間を利用して、頭の中で日本語でトピックについて考えることも有効です。
見識を広げることで、予想外の問題にも、対応しやすいです。
対策③:言葉がでない時に使える便利フレーズを覚える
IELTSのスピーキングでは、できるだけ沈黙の時間を少なくする必要があります。
沈黙の対策としては「つなぎのフレーズ」を使えるようにしておくのが有効です。
私が覚えたフレーズは、こんな感じ。
- That’s an interesting quetsion.(それはおもしろい質問ですね)
- I’ve never thought about it.(考えたこともなかったです)
- Let me see…(ちょっと考えさせてください)
- That’s a good point.(良い質問ですね)
- That’s a difficult question, but I’ll try…(難しい質問ですが、考えてみます)
ポイントは、こういったフレーズも、思い出すのに考えているようだと「つなぎ」にならない、ということ。
自然に口から出てくるように、口に出して練習しておきましょう。
事前にこうした準備をすることで、緊張が緩和されます。
対策④:パート1で勢いをつける
パート1は自己紹介や簡単な質問に答えるだけの簡単なセクションであるため、
受験者にとって簡単に始められるセクションです。
パート1をきちんとこなすことで、受験者は自信を持ち、緊張を和らげることができます。
自己紹介と簡単な質問をスムーズに答えられるようにしておきましょう。
パート1では、受験者が何かを答えるとすぐに試験官が「Why?」と聞いてくるのですが、それを言われる前に、理由を答えます。
例えば、こんな感じ。
試験官:Do you like movie?(映画は好きですか?)
受験者:Yes, I like movie.(はい、好きです)
試験官:Why? (なぜ好きなんですか?)
このように、Why?と追って質問される前に、最初に理由まで含めて答えるのが良いみたいです。
試験官:Do you like movie?(映画は好きですか?)
受験者:Yes, the biggest reason why I enjoy movies is often because they provide an escape from reality and allow me to enter into a different world for a brief period of time.(はい、好きです。映画が好きな私の一番の理由は、しばらくの間、現実から逃れ、違う世界に入ることができるからです。)
日ごろから、何かを聞かれたら理由とセットですかさず答える練習をしておくことが大切です。
スピーキングでの緊張を和らげる対策は以上となります。
IELTSのスピーキングの全体的な対策を解説している記事もあるので、あわせて参考にしてください。
IELTSスピーキング勉強法