IELTSは就活で使えるの?【7.0取得者が本音解説】
就活でIELTSが実際にどう評価されているか
IELTSが有利に働く企業・職種と、そうでない場合
他の英語試験との比較

この記事では、私の経験だけではなく、実際にIndeedで求人を調べ、SNS上で就活経験者のリアルな声を聞いた上で、IELTSが就活で本当に使える場面と、使えない場面を正直にお伝えします。
IELTSの勉強をしている方、すでにスコアを持っている方、これから就活を控えている方、ぜひ最後まで読んでみてください。
日本の就活でのIELTSの現実
まず知っておくべきは、日本の英語試験事情です。
日本の就活市場において、英語力を測る試験として圧倒的な地位を持っているのは、いまだに「TOEIC」です。
私も会社でIELTSを話をしたところ、ぜんぜん知名度がありませんでした…
多くの企業のエントリーシートや求人には「TOEIC〇〇点以上」という記載があり、採用担当者もTOEICのスコアであれば感覚的に英語力を判断できます。
私が実際にIndeedで求人票を調べたところ、英語講師以外の求人で、英語力を条件にしている求人の多くは以下のような表記でした。
- 英検準一級相当以上
- TOEIC 700点以上
- TOEIC 800点相当の英語力
IELTSのスコアを明示的に条件にしている求人は、全体から見るとかなり少数でした。これが日本の就活市場の現実です。
採用担当者がIELTSを知らないこともある
Xで「IELTS 就活」と検索すると、国内就活ではTOEICが一番使えるという声が多く見つかりました。
特に中小企業や地方の企業では、採用担当者がIELTSに馴染みがないケースも珍しくありません。
書類選考の段階で「このスコアが何を意味するのか」が伝わらなければ、せっかくのアピールが活かせません。
もちろんIELTSの認知度は年々上がっており、今後状況が変わる可能性はあります。しかし現時点では、国内就活においてTOEICの方が圧倒的に使いやすいというのが正直なところです。

ただし、外資系・グローバル企業では話が変わります。すべてがネガティブというわけではありません。
外資系企業や海外拠点を持つグローバル企業では、担当者がIELTSは世界標準の英語試験として認知されており、スコアが正当に評価される環境があります。
このように、IELTSが有効かどうかはどんな企業・職種を狙うかによって大きく変わります。
IELTSが有利に働く企業・職種
実際に、IndeedなどのサイトでIELTS関連の求人を調べた結果、スコアが明確に求められる職種は以下に絞られていました。
英語講師・英語コーチ
調べた中で最もIELTSスコアを条件にしている求人が多かったのが、この分野です。
IELTS・TOEFL対策の専門講師や英会話スクールの講師・コーチの募集では、オーバーオール6.5~7.0以上を条件にしているケースが多く見られました。
「英語を教える仕事」においては、IELTSのスコアは明確な採用基準として機能しています。
外資系企業・グローバル職種
外資系企業の求人では、Overall6.5〜7.5程度を目安としているケースがあります。
ただし注意点があります。
多くの求人でIELTSスコアは、あくまでも書類選考を通過するための一つの指標に過ぎず、実際の採用可否は面接での英語力や実務経験が重視されます。
例えば、求人サイトに載っていたグローバルスタートアップの募集条件がこちらです。
結局は、本当に英語力が必要な職種では、テストのスコアではなく、英語でコミュニケーションできる能力が必要です。
外務省・国際機関
外務省の社会人経験者の採用試験では、IELTS7.0以上のスコア取得が推奨されています。JICAなど海外業務が多い公的機関でも、IELTS6.0以上あると有効なアピール材料になります。
国家公務員や国際機関でのキャリアを目指している方には、IELTSは積極的に活用できます。
スコア別・就活での使い方
IELTSスコアがあっても、スコア帯によって就活での活かし方と履歴書への書き方は変わります。
IELTSスコアを履歴書に書く目安は、TOEICのスコアを目安にするといいでしょう。
一般的にTOEICは600点以上が履歴書に記載する目安なので、IELTSだと5.0以上からです。
| IELTS | TOEIC |
| 9.0 | – |
| 8.0 – 8.5 | – |
| 7.0 – 7.5 | 945 – 990 |
| 6.0 – 6.5 | 805 – 940 |
| 5.0 – 5.5 | 605 – 800 |
| 4.0 – 4.5 | 410 – 600 |
・スコア7.0以上
外資系・国際機関など、どんな職種でも強力な武器
・スコア6.0〜6.5
グローバル日系・外資系でアピール可能
・スコア5.0〜5.5
履歴書に書く最低ライン
・スコア4.5以下
アピール材料としては厳しい。書かない方が無難かも
IELTS6.0以上あると英語力のアピールにつながります。
これは英語圏の大学入学に必要な最低ラインで、採用担当者に「英語力がある」と伝わりやすいスコアです。
5.0~5.5は履歴書に記載する最低ラインで、応募先の職種と英語の必要度によって判断してください。
ですが、どのスコア帯でも、日本企業の場合は、TOEICのスコアと併記することをおすすめします。
採用担当者がTOEICに慣れている以上、IELTSスコアだけでは伝わりにくい場面があります。
IELTSを取って気づいた、就活での本当の強み
私が、IELTSを勉強してきて気づいたのは、スコアそのものより、取得するまでのプロセスの方が価値があるかもしれないということです。
TOEICがリスニングとリーディングのみを測るのに対し、IELTSはライティング・スピーキングを加えた、4技能を評価する試験です。

この勉強を通じて身につく実践的な英語力は、就職後に英語が必要な場面で確実に活きてきます。
また、面接で「なぜIELTSを受験したのか?」と聞かれたとき、「4技能を全て鍛えたかったから」「実際に使える英語を証明したかったから」と答えられるのは、TOEICにはない差別化ポイントです。
スコアが採用担当者に伝わらない場合でも、「なぜこの試験を選び、どう学んだか」というストーリーは面接で十分に語れます。
TOEICとどう使い分けるか
IELTSとTOEIC、どちらを取るべきか。これは就活の目標によって変わります。
日系企業・中小企業への就職が目的
→ TOEICを最優先。IELTSは後回しでOK
外資系・グローバル企業への就職が目的
→ 両方持つのが最強。TOEICをベースにIELTSを追加
海外の大学・大学院への進学が目的
→ IELTSが必須。TOEICは不要
海外就職・移住が目的
→ IELTSはビザ申請に有効。ただし採用は面接や経験重視
海外就職を目指す場合の注意点
海外就職を目指す場合、IELTSのスコアはビザ取得や応募資格として必要なことはありますが、実際の採用可否は面接での英語力や、職歴・経験で決まります。
たとえばオーストラリアへの就労ビザの申請には、IELTS5.0以上が目安とされています
ただしこれはあくまで「ビザを取得するための最低ライン」に過ぎません。
実際に現地企業に採用されるかどうかは、英語力よりも職歴・スキル・実務経験の方が重視されるケースが多いです。
私の友人の話をすると、日本の天ぷら屋で長年働いていた友達が、英語がほとんど話せないにもかかわらずアメリカのビザを取得して、現在シアトルで働いています。
これは極端な例かもしれませんが、海外就職において「英語力よりも専門スキル」が評価されることは珍しくありません。
つまり英語試験のスコアは、採用を勝ち取る決め手にはなりません!
海外で働きたい人は、スコアを取ることだけをゴールにせず、英語以外の自分のスキルや経験を磨くことも並行して意識するほうがいいです。
結局、両方持つのが最強
幅広い選択肢を視野に入れている方には、TOEICとIELTSの両方を持つことをおすすめします。
TOEICで国内企業向けのアピールをしながら、IELTSで外資系・海外向けの実力を証明する。この二刀流が、最も選択肢の広い戦略です。
まとめ
この記事でお伝えしたかったことを整理します。
IELTSが有効な場面
- 外資系企業
- 国際機関への就職
- 英語講師・教育関係の求人
- 海外の大学・大学院への進学
- 海外移住のビザ申請
一般的な国内企業への就職・転職を目指す場合は、IELTSだと試験対策が大変なので、まずはTOEICで高スコアを目指す方が効率がいいです。
その後、もう少し頑張りたければ、IELTSに挑戦すれば、国内から海外まで幅広い選択肢をカバーできます。
IELTSブログを運営している私が「国内就職の目的では、まずTOEICを取った方がいい」と言うのは、それが正直なアドバイスだからです。
ただ、私はIELTSを勉強したことで、TOEIC対策では得られなかった英語力を手に入れられたので、本当の意味で英語を活かして仕事をしたいという人にはおすすめです。

