IELTSスコアと他の英語試験のレベルの目安は?
日本人のIELTS平均スコアは?
ネイティブでもIELTS満点とるのは難しい?
移住/留学に必要なIELTSスコアの目安は?
分かりやすさをモットーに、丁寧に解説していきますね。
IELTSとは?
IELTSは、イギリスのケンブリッジ大学英語検定機構が開発に携わった、英語能力を評価する試験です。
試験は、アカデミック・モジュールとジェネラル・トレーニング・モジュールの2種類に分かれています。
留学を希望する学習者はアカデミック・モジュールを、
海外移住や海外勤務を希望する学習者はジェネラル・トレーニング・モジュールを受験します。
IELTSバンドスコアの仕組み
IELTSの評価は、0.5刻みになっており、最大が9.0です。
バンドスコアとは、4技能(リスニング・リーディング・ライティング・スピーキング)それぞれの点数を意味しています。
それら4技能の平均値を算出した総合点がオーバーオールスコアです。
IELTSスコア別の評価
スコア | 評価 |
9.0 | エキスパート |
8.0 | かなり優秀 |
7.0 | 優秀 |
6.0 | 良好 |
5.0 | 平均 |
4.0 | 不十分 |
3.0 | かなり不十分 |
2.0 | 乏しい |
1,0 | あまりできない |
0 | 全くできない |
換算表|他の英語試験とのレベルを比較
IELTSのスコアレベルを他の英語試験と比較しました。
IELTSスコア換算表
IELTS | TOEFL iBT | TOEIC | 英検 | CEFR |
9.0 | 116 – | – | – | C2 |
8.0 – 8.5 | 106 – 115 | – | – | C2 |
7.0 – 7.5 | 95 – 105 | 945 – 990 | 1級+ | C1 |
6.0 – 6.5 | 72 – 94 | 805 – 940 | 準1級 – 1級 | B2 |
5.0 – 5.5 | 55 – 71 | 605 – 800 | 2級 – 準1級 | – |
4.0 – 4.5 | 42 – 54 | 410 – 600 | 2級 | B1 |
IELTSは、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つの基本能力を評価しますが、
他の試験では、ライティングやスピーキングの要素が含まないこともあります。
なので、おおよその目安として参考にしましょう。
IELTS日本人の平均スコアは?
日本人のIELTSの平均スコアは、アカデミック/ジェネラルともにオーバーオール6.0です。
各セクションの平均スコアは以下の通り。
リーディング | リスニング | ライティング | スピーキング | Overall | |
アカデミック | 6.1 | 5.9 | 5.5 | 5.5 | 5.8 |
ジェネラル | 5.6 | 6.0 | 5.6 | 5.8 | 5.8 |
日本人平均Overall6.0の英語力はどれくらい?
IELTSのバンドスコア6.0の人は、おおむね英語を使う能力を持っていることを示唆しています。
英語力6.0以上の人は、国内の大学や英語圏の正規の学校に帰国子女枠で出願することができるレベル。
より優れた教育機関を目指す場合は、7.0以上のスコアが前提条件となる場合があります。
IELTS6.0は他の試験でこんなレベル
IELTS | TOEFL | TOEIC | 英検 | CEFR |
6.0 | 72 | 805 | 準1級 | B2 |
Overall6.0を取得する難易度
ある程度のランクの高校を卒業しているなら、リーディングやリスニングは、6.0点を取ることができるみたいだけど
スピーキングとライティングは、日本の学校教育ではあまり教えらていないため、IELTS対策をしないと6.0をとるのは苦戦する人が多い傾向。
IELTS7.0の難易度は?
多くのIELTS学習者が目指すスコアであるOA7.0は、レベルの高い英語力が必要とされます。
OA7.0スコアが取れたら、英語圏の留学の選択肢が、かなり広がります。
IELTS7.0は他の試験でこんなレベル
IELTS | TOEFL | TOEIC | 英検 | CEFR |
7.0 | 98 | 950 – 990 | 1級 | C1 |
あくまでも目安だけど…TOEICだと、ほぼ満点のレベルです。
私は、全ての技能で7.0を達成しているわけではなく、スコアにバラツキがあります。
- R – 7.0
- L – 7.5
- S – 6.5
- W – 7.0
苦手な技能は、なんとか最低レベルを維持して、得意な技能を伸ばす!
平均でOA7.0を目指すといいです。
ネイティブはIELTS9.0とれる?
結論から言って、
「ネイティブでもIELTSの満点(9.0)をとるのは難しい」
聞くところによると、文法で間違う人が多いみたい。
海外の人が受験する日本語能力試験がありますが、日本人でも1級をとることは、誰しもができるわけではないそう。
求めれるスコアは、大抵7.5ぐらいまでなので、満点は意識する必要ないですw
留学/移住に必要なスコアの目安は?
IELTSスコアの目安を各カテゴリ別に紹介していきます。
英語圏の大学/大学院に留学するレベルは?
各国の大学/大学院の入学条件の目安
大学 | 有名大学 | 大学院 | |
イギリス | 6.0-6.5 | 7.0 | 6.5-7.5 |
アメリカ | 5.5-6.5 | 7.0 | 6.5-7.5 |
カナダ | 6.0-6.5 | 6.5 | 6.5-7.0 |
オーストラリア | 6.0-6.5 | 6.5 | 6.5-7.0 |
ニュージーランド | 6.0 | 6.0 | 6.5 |
オーストラリアやニュージーランドは、ファウンデーションコース(大学入学準備課程)があり、入学条件として5.5以上のスコアが目安。
カナダでは、カレッジ(専門学校)があり、私立のカレッジなら5.5以上のスコア、公立カレッジは6.0~6.5以上のスコアが目安となります。
海外移住に必要なレベルは?
英語圏の移住する際に、IELTSスコアが必要なケースがあります。
永住権の取得条件は国によって異なります。
人気の4カ国(イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド)の永住権取得条件を、それぞれ解説していきますね
イギリス移住
イギリスへの移住を希望する人は、英国ビザイミグレーション(UKVI)が認定した試験会場で、IELTSを受験する必要があります。
これは「IELTS for UKVI」とも呼ばれ、”A1″、”A2″、”B1 “3つのテストから構成されています。
永住権を取得するためには、「B1」試験に合格する必要があります。
起業家や一般ビザではオーバーオール4.0以上、宗教活動家ビザは5.5以上が必須です。
カナダ移住
カナダの永住権取得はポイント制です。
IELTSのスコアをとることで、ポイントを獲得できるということ。
オーストラリア移住
オーストラリアの移住する際は、英語能力を証明するために、IELTSなどの英語試験を受けることになります。
オーストラリアに移住するためには、IELTS全セクション(Writing, Reading, Listening, Speaking)の評価が6.0以上であることが必須条件です。
ニュージーランド移住
ニュージーランドの永住権は、さまざまなカテゴリーに分かれています。
各カテゴリーの条件は以下の通り。
- 技能移民:オーバーオール6.5
- 技能移民のパートナー/子供:オーバーオール5.0
- 起業家:オーバーオール4.0
- 事業移転就労:オーバーオール5.0
- 移民者の両親:オーバーオール4.0
- 投資家:オーバーオール3.0
海外の資格取得に必要なレベルは?
海外の資格を取得する条件として、IELTSのスコアが必要なケースがあります。
たとえば、ニューヨーク州で看護師として働くためには、IELTSオーバーオール6.5以上、およびスピーキング7.0以上が必須条件みたい。
日本で取得した資格+IELTSのスコアで、海外就職をすることもできるようです。
目標スコアを達成したIELTS勉強法!
IELTS対策を始めようと思っているけど…
何から始めていいか分からない、効率的な勉強法を分からない
なんて、悩みを抱えている人もいると思います。
私が実際に目標スコアを達成した勉強法をまとめている記事があるので、ぜひ参考にしてください。
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よくある質問集
IELTSのスコアは受験日から2年間有効となっています。スコアが発行された日から計算するのではなく、試験日から起算する。
IELTSの結果は、ペーパーテストの場合13日後にマイページで確認できます。PCで試験を受けた場合は、受験日の5−7日後に確認できます。
マイページからキャンセルの手続きすることが可能。受験料から手数料として、6,300円が差し引かれた額が返金される。
実際に使ってみてよかった参考書・問題集は3つ。ケンブリッジIELTS17/実践IELTS英単語3500/英語のハノン中級
最初は独学で勉強していたのですが…最終的にKumiko先生のIELTSオンライン講座を受講し、目標スコアを達成できました。
各セクションごとの効率的な学習方法を当ブログで解説しています。