IELTS5.5はどのくらいのレベル?
IELTS5.5を他の英語試験に換算すると?
スコア5.5あったら何ができる?
スコア5.5を達成するための対策は?
このページでは、IELTS5.5のレベル感と、その対策を解説しています。
私は、半年でIELTSスコアを4.5→7.0に伸ばしました!
実際に目標スコアを達成した経験をふまえて、IELTSの勉強法について、リアルな情報をTwitterとブログで発信しています。
余談はさておき、本題に移りますね。
IELTSオーバーオール5.5はどれくらいのレベル?
IELTS5.5は、大学入試でしっかり英語を勉強した人が、取れるぐらいのレベル感。
IELTS5.5の難易度
目安となる難易度を知るために、他の英語試験と比較しました。
IELTSスコア換算
IELTS | TOEFL | TOEIC | 英検 |
9.0 | 116 – | – | – |
8.0 – 8.5 | 106 – 115 | – | – |
7.0 – 7.5 | 95 – 105 | 945 – 990 | 1級+ |
6.0 – 6.5 | 72 – 94 | 805 – 940 | 準1級 – 1級 |
5.0 – 5.5 | 55 – 71 | 605 – 800 | 2級 – 準1級 |
4.0 – 4.5 | 42 – 54 | 410 – 600 | 2級 |
中学、高校と英語学習を真面目に受けた人なら、スコア5.5を達成することは決して難しくはないと思う。
ある程度の知識があれば、2~3ヶ月の学習で5.5を達成することができます。
必要な学習時間
ケンブリッジの公式が、目標スコア達成するために、必要な学習時間のデータを発表しています。
CEFR / IELTS | 勉強時間 |
C2 / 8.5-9.0 | 1,000 – 1,200 |
C1 / 7.0-8.0 | 700 – 800 |
B2 / 5.5-6.5 | 500 – 600 |
※参照:Learning Hours from beginner level
上記のデータによると、初級レベルの人がIELTS5.5を達成するためには500-600時間の学習が必要みたい。
Overall5.5を達成するための戦略
オーバーオール5.5を取るためには、スコア平均5.25以上をとればいいわけです。
例えば、R:5.5 / L:5.5 / W:5.0 / S:5.0
このようなスコアでも、繰り上げられて、オーバーオール5.5になります。
私みたいにライティングが苦手な人は
R:5.5 / L:5.5 / W:5.5 / S:4.5
という感じで、オーバーオール5.5をとればいいのです。
IELTS5.5があったら何ができる?
IELTSオーバーオール5.5を達成することができれば、海外留学への第一歩を踏み出せるよ!
オーストラリアやニュージーランドは、大学入学準備課程のファウンデーションコースの入学条件として、5.5以上のスコアが必要です。
カナダでは、カレッジという専門学校があり、私立のカレッジなら5.5以上のスコアが入学条件となっていることがあるよ。
セクション別の目安と対策
スコア5.5を達成するために、まずはセクション別のレベル感や採点基準を理解することが大切!
そして、オーバーオール5.5を達成するための対策(戦略)を練ることで、効果的に学習できます。
では、セクション別に説明していきます。
スピーキング5.5のレベルと勉強法
スピーキングの5.5のレベルはこんな感じ!
スピーキングの採点基準
スピーキングの採点基準は4つ!
- 流暢さ
- 語彙力
- 文法
- 発音
どれも、全体スコアの25%が配分されます。
スピーキング5.5に求められている英語力
流暢さ | ・詰まりながらも、積極的に話そうとする ・いろいろな接続副詞を使うが、正しくないことも多い |
語彙力 | ・語彙力はあるが、使い方が正しくない ・おおむね、正しく言い換えができる |
文法 | ・基本的な文法は、きちんと使える ・間違いもあるが、だいたいの意味を伝えられる |
発音 | ・間違いもあるが、おおむね正しい ・クリアな発音ではない時がある |
5.0の評価基準は満たしているが、6.0の評価基準に到達していない場合、結果は5.5となります。
スピーキング対策
Speakingで5.5を獲得するためには、間違っていても良いので、とにかく文章の形で自分の答えを伝えようとすること。
ただ単語を並べるだけでなく、簡単な文章でもいいので、きちんとした英文を作りましょう。
瞬間英作文などのテキストを使って、瞬時に文章を組み立てる練習をするのが効果的。
また、とにかく聞かれたことにたくさんの量で答えるということも大事です。
聞かれたことに「Yes, No」だけではなくて理由なども含めていろいろ話すようにすること。
間違いながらでもOKです。
これができれば、それほど悩まずに5.5は取れるはずです。
私が受講したIELTSオンライン講座では、試験に95%以上出題される予想問題が配布されていたので、しっかりと試験に準備できました。
こちらの記事に、私がライティング対策としてやった勉強法を詳しく書いています。
スピーキング6.5を達成した私の勉強法
ライティング5.5のレベルと勉強法
ライティング5.5の解答サンプルはこんな感じ。
ライティング採点基準
ライティングの評価基準は4つ!
- 完成度
- 一貫性
- 語彙力
- 文法
どれも、全体スコアの25%が配分されます。
ライティング5.5に求められる英語力
完成度 | ・問題が求めることに答えられているが、十分ではない ・結論が不明瞭だったり、繰り返しが多い |
一貫性 | ・書き方に一貫性があるが、不自然な箇所がある ・具体例が適切ではない |
語彙力 | ・意味は伝えられているが、スペルミスがある ・難しい単語を使えているが、正しくないことがある |
文法 | ・基本的な文法はキチンと使える ・複雑な構文があまり使用されていない |
5.0の評価基準は満たしているが、6.0の評価基準に到達していない場合、結果は5.5となります。
ライティング対策
スピーキングと同じで、ライティングでも、カンタンな文章で間違いがあっても良いので、とにかくきちんと量を書くことを優先しましょう。
ライティングの場合は、指定文字数(最低の文字数)が設定されているので、わかりやすいかもしれません。
文法やスペルが間違っていたり、
幼稚な文章しか書けなかったり、
単語が思いつかないと嫌になるし、
自分のダメなことばかりに、目につくかもしれませんが…
ある程度、何をどうやって書くかということを決めていると、自然と量が書けるようになります。
これをストラクチャーと呼びますが、これを知っていると、さらに上のスコアを目指していくにも役に立ちます。
ストラクチャーについて、下記の記事も参考にしてみてください。
ライティング6.5を達成した私の勉強法
リーディング5.5のレベルと勉強法
IELTSのリーディングは、とても難しそうに見えますよね。
文章も多いですし、単語も難しいですから…
ただ、40問あるうちの半分取れれば(アカデミックの場合)、5.5を取ることができます。
私の実感では、もし大学受験やTOEICなどで高校レベルの英語をきちんと勉強した人であれば、それほど苦労なく5.5は取れるかなって感じです。
最初は問題形式などに慣れる必要がありますので、ぶっつけ本番だと無理かもしれませんが、少し練習すればOKです。
ただ、大学受験やTOEICなどで勉強した経験がなく、英語が苦手な人の場合は、けっこう苦労するかもしれません。
リーディングの採点方法
IELTSのリーディングは、合計40問あります。
正確数によって、スコアが決まります。
ジェネラルモジュール
正答数 | バンドスコア |
---|---|
40 | 9.0 |
39 | 8.5 |
37-38 | 8.0 |
36 | 7.5 |
34-35 | 7.0 |
32-33 | 6.5 |
30-31 | 6.0 |
27-29 | 5.5 |
23-26 | 5.0 |
アカデミックモジュール
正答数 | バンドスコア |
---|---|
39-40 | 9.0 |
37-38 | 8.5 |
35-36 | 8.0 |
33-34 | 7.5 |
30-32 | 7.0 |
27-29 | 6.5 |
23-26 | 6.0 |
19-22 | 5.5 |
15-18 | 5.0 |
ジェネラルのReadingは、アカデミックに比べれば簡単ですが、同じスコアをとるためには、多い正解数が必要です。
リーディング対策
まず大学受験やTOEICなどで高校レベルの英語をしっかり勉強した経験がある人は、公式問題集を解いてみましょう。
IELTS独特の問題形式や、引っかけ問題などが、なんとなくわかってくるようになるからです。
もし英語に苦手意識がある人は、まずは単語集を使って語彙力をつけることから始めると良いでしょう。
また、全問正解を目指そうとせず、解ける問題で点数を取ることができるように、自分なりの戦略を立てていくことも重要だと思います。
これについては、上のスコアを目指していく時にも役に立つ考え方です。
リーディング7.0を達成した私の勉強法
リスニング5.5のレベルと勉強法
個人的には、IELTSの中ではリスニングが1番やりやすいかなと思っています。
特に、TOEICを勉強した人であれば、それほど違和感はないかなと。
私もIELTSの前はTOEICを勉強していたので、
音声の前に問題文を読んでおくなどのやり方には慣れていたので、リスニング5.5はそれほど苦労しなかったです。
パート3が個人的にはすごく難しいのですが、たとえばこのパートをすべて(10問)落としても、スコア5.5はとれます。
リスニングの採点方法
IELTSのリスニングでは、合計40問あります。
ジェネラル、アカデミックモジュール、ともに同じ採点方法です。
リスニング採点方法
正答数 | バンドスコア |
---|---|
39-40 | 9.0 |
37-38 | 8.5 |
35-36 | 8.0 |
32-34 | 7.5 |
30-31 | 7.0 |
26-29 | 6.5 |
23-25 | 6.0 |
18-22 | 5.5 |
16-17 | 5.0 |
リスニング対策
一番簡単な考え方としては、パート1でほぼ全問取れるようにすることだと思います。
このパートは、テーマも日常的なものですし、空欄穴埋めの形式が多く、先読みの量も少ないので、正解しやすいです。
ヘンなミスをしなければ、10点満点取ることも難しくないかなと。
英語が苦手な人の場合は、まずは単語を覚え、IELTSではなく易しめの教材を使って、シャドーイングや音読をしていくのが一番かと思います。
こちらの記事では、私がIELTSリスニング7.5を達成した方法を詳しく書いています。
リスニング7.5を達成した私の勉強法
よくある質問
IELTSのスコアは受験日から2年間有効となっています。スコアが発行された日から計算するのではなく、試験日から起算する。
コンピューター形式は26,400円。
ペーパー形式は25,380円です。
IELTSスコアは0.5刻です。スコアの平均が5.25の場合、切り上げられてオーバーオール5.5になります。反対に、スコア平均が5.175の場合、切り下げられてオーバーオール5.0となります。
実際に使ってみてよかった参考書・問題集は3つ。ケンブリッジIELTS19/実践IELTS英単語3500/英語のハノン中級
最初は独学で勉強していたのですが…最終的にKumiko先生のIELTSオンライン講座を受講し、目標スコアを達成できました。