【50校調査】留学に必要なIELTSスコアを国別・大学別に徹底まとめ
留学するにはIELTSで何点必要なの?
各大学に必要なスコアは?
目標スコアに届かない場合は?
どれくらいの英語力が必要?

このページでは、海外50校の大学公式ページを実際に調べてわかったことを、学習者目線でまとめています。
留学への必要スコアだけでなく、目標スコアに届かなかった場合の抜け道についても解説しています。スコアの目安・国別の要件・TOEFLとの違いまで、これ一記事で全部わかる完全ガイドです。
IELTSをサクッとおさらい
IELTSは「International English Language Testing System」の略で、イギリスのブリティッシュ・カウンシルとケンブリッジ大学が共同で運営している英語の資格試験です。
世界140カ国以上で認定されており、年間受験者数が300万人を超える英語試験です。
試験ではリスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4技能を測定し、スコアは0〜9のバンドスコア(0.5刻み)で測られます。
試験時間は約2時間45分(スピーキング除く)で、意外とコンパクトです。
IELTSには4種類ある!
IELTSには、大きく分けて4つの種類があります。
| 種類 | 用途 |
|---|---|
| アカデミックモジュール | 大学・大学院への留学 |
| ジェネラルモジュール | 移住・就労ビザ申請など |
| IELTS for UKVI | イギリスのビザ申請 |
| IELTS Life Skills | イギリスのビザ申請 |
留学目的であれば、基本的にアカデミックモジュールを受験すればOKです。
ただしイギリス留学の場合は「IELTS for UKVI」を指定されることもあるので、出願先の要件を必ず確認してください。
【国別50校】留学に必要なIELTSスコア
まず大前提として知っておいてほしいのが、「6.5が世界標準」だということ。
英語圏・欧州の主要50校の要件ページを調査したところ、全体の約7割にあたる34校が大学院の最低ラインとして6.5を設定していました。
| スコア帯 | 大学 |
|---|---|
| 7.0以上 | 16校 |
| 6.5 | 34校(最多) |
| 6.0 | 0校 |
つまり、「6.5を取れるかどうか」で留学の選択肢が大きく変わるというのがデータから見えてくる現実です。
ただし「6.5に届かない=留学できない」ではありません!
スコアが少し足りない人向けに条件付き入学(Conditional Admission)・プレセッショナル英語コース・パスウェイプログラムのいずれかを用意している大学も多いです。
この点も含めて、全50校のデータを国別に紹介します。
※以下のデータはすべて各大学の公式入学要件ページをもとにしています。スコア要件は変更される場合があるため、必ず公式サイトで最新情報を確認してください。
イギリスの大学・大学院
イギリスはすべての大学・大学院でIELTSを採用しており、4カ国の中で要求スコアが最も高い傾向があります。
| 大学名 | 大学 | 大学院 | 条件付き入学 |
|---|---|---|---|
| オックスフォード大 | 7.5( 各7.0以上) | 標準7.0 (各6.5以上)、高位7.5 (各7.0) | あり |
| ケンブリッジ大 | 7.5 (各7.0以上) | 7.0 (L7.0・R6.5・W7.0・S7.0) ※工学系例 | あり |
| インペリアル・カレッジ・ロンドン | 7.0 (各6.5以上) | 7.0 (各6.5以上) | 未確認 |
| UCロンドン(UCL) | 6.5 (各6.0以上) | 7.0(各6.5以上) | あり |
| キングスカレッジ・ロンドン | 6.5~ (コース別) | 7.0 (R/W各6.5・L/S各6.0) | あり |
| エジンバラ大 | 6.5 (各5.5〜6.0) | 6.5(各5.5〜6.0) | あり |
| マンチェスター大 | 6.5 (各6.0以上) | コース別 ※例:博士7.0 ( W7.0・他6.0) | あり |
| ヨーク大 | 6.5 (各6.0以上) | 6.5 (各6.0以上) | あり |
| エセックス大 | 6.0 (各5.5以上) | 6.5 (各5.5以上) | あり |
| グラスゴー大 | 6.5 (各6.0以上) | 6.5 (各6.0以上) | あり |
「イギリス=スコアが高くないと無理」と思いがちですが、6.0〜6.5帯で入れる大学もあります。
多くの大学がセクション別の足切り条件を設けています。たとえばマンチェスター大の博士課程は総合7.0でもライティングが7.0必須、他は6.0でOKというように、総合スコアだけで判断すると落とし穴にはまることがあります。
また、イギリスではビザ申請に「IELTS for UKVI」が必要なケースもあるので、出願先の要件を必ず確認してください。
オーストラリアの大学・大学院
4カ国の中で最も進学ルートが多様です。
条件付き入学やパッケージ入学(語学コースと大学入学をセット)が充実しており、6.0でも現実的なルートが見つかりやすい国です。
| 大学名 | 大学 | 大学院 | 条件付き・PKG入学 |
| メルボルン大 | 6.5 (各6.0以上) | 7.0 (各6.5以上) | 未確認 |
| ニューサウスウェールズ大 | 6.5 (各6.0以上) | 6.5 (各6.0以上) | あり |
| モナシュ大 | 6.5 (各6.0以上) | 6.5 (各6.0以上) | あり |
| オーストラリア国立大(ANU) | 6.5 (各6.0以上) | 6.5 (各6.0以上) | 未確認 |
| クイーンズランド大 | 6.5 (各6.0以上) | 6.5 (各6.0以上) | あり |
| アデレード大 | 6.5 (各6.0以上) | 6.5 (各6.0以上) | あり |
| 西オーストラリア大(UWA) | 6.5 (各6.0以上) | 6.5 (各6.0以上) | あり |
| ディーキン大 | 6.0 | 6.5 | あり |
| 西シドニー大 | 6.5 (各6.0以上) | 6.5 (各6.0以上) | 未確認 |
| タスマニア大 | 5.5 (各5.0以上) | 6.5 (各6.0以上) | あり |
クイーンズランド大・ニューサウスウェールズ大・西オーストラリア大は「IELTS6.0でも語学コースと大学入学をセットで申し込める」パッケージ入学を公式に用意しています。
カナダの大学・大学院
カナダは、6.5が事実上の標準ライン。イギリスほど上振れせず、オーストラリアほど柔軟でもない、という位置づけです。
| 大学名 | 大学 | 大学院 | 条件付き入学 |
|---|---|---|---|
| トロント大 | 6.5 (各6.0以上) | 7.0 (各6.5以上) | 未確認 |
| ブリティッシュコロンビア大(UBC) | 6.5 (各6.0以上) | 6.5 (各6.0以上) | あり |
| アルバータ大 | 6.5 (各6.0以上) | 6.5 (各6.0以上) | 未確認 |
| ウォータールー大 | 7.0 (各6.0以上) | 7.0 (W/S各6.5) | あり |
| クイーンズ大 | 6.5 (各6.0以上) | 7.0 | 未確認 |
| ウェスタン大 | 6.5 | 6.5 | あり |
| カールトン大 | 6.5 (各6.0以上) | 6.5〜7.0 (各6.0〜6.5) | あり |
| サイモンフレーザー大(SFU) | 6.5 (各6.0以上) | 未指定 | あり |
| ニューファンドランド・メモリアル大 | 6.5 (R/W各6.0以上) | 6.5 | 未確認 |
| カルガリー大 | 6.5 | 7.0(学部による) | 未確認 |
学習期間があまり確保できない人は、「直入学できるか」より「条件付き入学制度があるか」を調べる方が現実的です。
ブリティッシュコロンビア大(UBC)は、Conditional Admission Programで6.0(各5.5以上)から入学ルートを確保できますし、カールトン大はESL付きオファーで5.0前後からでも段階的に入学できる仕組みがあります。
大学院を目指すなら、カナダは全体的にイギリス・アメリカ上位校と同水準の7.0前後を求めてくるため、早めの対策が必要です。
アメリカの大学・大学院
TOEFLが主流ですが、多くの大学はIELTSを受け入れています。学部・専攻ごとに条件が分散していることが多く、志望校の専攻ページを個別に確認することが必須です。
| 大学名 | 大学 | 大学院 | 条件付き入学 |
|---|---|---|---|
| ボストン大 | 7.0 | 7.0 | 未確認 |
| 南カリフォルニア大(USC) | 7.0 (各6.0以上) | 6.5 (各6.0以上) | あり |
| アリゾナ州立大(ASU) | 6.0 | 6.5 | あり |
| アリゾナ大 | 6.5 | 7.0 (各6.0以上) | あり |
| オレゴン州立大 | 6.5 | コース別 | 未確認 |
| アイオワ州立大 | コース別 | 6.5~ | 未確認 |
| ジョージ・メイソン大 | 6.5 (各6.0以上) | 7.0 (各6.5以上) | あり |
| マサチューセッツ大アマースト校 | 6.5 (各6.0以上) | 6.5 | 未確認 |
| コロラド大ボルダー校 | 6.5 | 6.5 | あり |
| ドレクセル大 | コース別 | 6.5 | 未確認 |
たぶん大丈夫とは思いますが、IELTSスコアを使ってアメリカの大学への入学を希望する場合は、念のため「Does [大学名] accept IELTS?」とウェブで検索してください。
ニュージーランドの大学・大学院
ニュージーランドは、大学の直入学最低ラインは5校すべてが、6.0(各5.5以上)で横並びになっており、英語圏の中では比較的入りやすい部類に入ります。
| 大学名 | 大学 | 大学院 | 条件付き入学 |
| オークランド大 | 6.0 (各5.5以上) | 6.5 (各6.0以上) | あり |
| オタゴ大 | 6.0 (各5.5以上) | 6.5 (各6.0以上) | あり |
| ビクトリア大ウェリントン | 6.0 (各5.5以上) | 6.5 (各6.0以上) | あり |
| カンタベリー大 | 6.0 (各5.5以上) | 6.5 (各6.0以上) | あり |
| マッセー大 | 6.0 (各5.5以上) | 6.5 (各6.0以上) | あり |
ニュージーランドの魅力はパスウェイ制度が充実していることです。
5校すべてがEAP(Academic English)・Foundationコース・Conditional offerのいずれかを整備しており、IELTS5.5〜6.0帯でも進学のルートを設計できます。
ただし、専門職系・教育系・一部上位プログラムは一般要件より高いスコアを求めるケースがあります。
オランダの大学・大学院
意外と知られていませんが、オランダの大学は英語で学べるコースが多く、6.0〜6.5帯で入れる有名校があります。
イギリスよりは、少し学費・生活費を抑えられる点でも注目されています。
| 大学名 | 大学 | 大学院 | 条件付き入学 |
|---|---|---|---|
| アムステルダム大 | 7.0 (各6.5〜7.0) | 7.0 (各6.5以上) | 未確認 |
| ライデン大 | 6.0 (各6.0以上) | 6.5 (各6.0以上) | 未確認 |
| デルフト工科大 | 6.5 | 6.5 (各6.0以上) | 未確認 |
| フローニンゲン大 | 6.0〜6.5 (学部別) | 6.5〜7.0(研究系修士) | 未確認 |
| ユトレヒト大 | 7.0 (各6.5以上) | コース別 | 未確認 |
オランダで注目したいのがライデン大とフローニンゲン大。学士の一部コースで6.0が最低ラインで、欧州名門校の中ではハードルが低め。
アムステルダム大やユトレヒト大は7.0が必要で、英米上位校と同水準です。
留学の目的別・スコアの現実的な目標
「何点取れば留学できる?」という問いに対して、正直に言うと「6.5を取れるかどうかが最初の分岐点」です。
50校の調査データから、スコア帯ごとの現実をまとめるとこうなります。
| スコア | 現実的に狙える留学 |
|---|---|
| 7.0以上 | 英米の上位校、欧州の競争率が高いコース |
| 6.5 | 英・豪・加・米・欧・NZの主要大学が射程に入る |
| 6.0 | 選択肢は絞られるが確実に存在する |
| 5.5 | 条件付きで突破できる大学が多数 |
| 5.5未満 | 入学はほぼ不可能 |
目的別の目安スコアは以下の通りです。
| 留学の目的 | 目標スコアの目安 |
|---|---|
| 語学留学 | スコア不要〜5.0 |
| 大学 | 6.5が世界標準。6.0でも選べる国・大学あり |
| 大学院 | 6.5〜7.0。学士と同等、もしくは0.5高めが基本 |
| MBA・有名校 | 7.0以上 |
IELTSとTOEFLどっちを選ぶべき?
留学を考えると必ず出てくる、この二択問題。
結論からいうと、「絶対にこっちじゃなければダメ」という答えはありません。
ただ、決め方の基準はあります。
① 「行く国」で決める(これが一番シンプル)
| 留学先 | おすすめ |
|---|---|
| アメリカ・カナダ(北米) | TOEFL |
| イギリス・オーストラリア・ニュージーランド・カナダ | IELTS |
| どちらか迷っている | IELTSがやや無難 |
これはもちろん「原則」であって、アメリカの大学でもIELTSを受け付けていますし、逆もそうです。
カナダはアメリカ英語なのでTOEFLを受けてもいいのですが、将来的に移民などのビザ申請ではIELTSスコアのほうが一般的です。
②アメリカ英語とイギリス英語の違い
「TOEFLはアメリカ英語、IELTSはイギリス英語が多い」という話を聞いたことがある人も多いと思います。
これは実際その通りで、TOEFLのリスニングはほぼアメリカ英語のみ、IELTSはイギリス英語・オーストラリア英語・北米英語が混在しています。
ただ、英語力があればどちらのアクセントでも問題ないのですが、イギリスに留学したいのに、わざわざTOEFLを受ける意味は、あまりないと思います。
③スピーキングの形式が一番大きな違い
IELTSとTOEFLの形式的な違いはいくつかありますが、受験者への影響が一番大きいのがスピーキングの形式です。
TOEFLのスピーキング
→コンピューターに向かって話す
IELTSのスピーキング
→試験官と対面でインタビュー形式(またはオンライン)
対面の方が緊張するという人もいますし、パソコンに向かって話すのに抵抗がある人もいます。どちらが「楽」かは、ほんとうに人によります。
④どうしても迷う、という場合は
模擬試験を両方やってみて、「なんとなくこっちの方が疲れなかった」「やってて楽しかった」という直感で選ぶのも全然アリです。
自分が育ってきた環境や、高校で習ってきた英語のアクセントによっても、感覚が変わります。理屈より直感の方が、長期的なモチベーション維持に効く場合も多いでしょう。

たとえば早稲田と慶應の経済学部を受けるようなもので、最後に形式に慣れる練習は必要だけど、英語力そのものを伸ばすための対策は共通しています。
つまり、途中で「やっぱりTOEFLに切り替えたい」となっても、さほど大きなロスにはならないので、入り口で迷いすぎなくても大丈夫です。
目標スコア別の英語力の目安
IELTSのスコアって、数字だけ見ても正直ピンとこないですよね。「6.0って難しいの?余裕なの?」みたいな。
ここでは留学でよく目標にされる4つのスコア帯について、実際のレベル感を」を紹介します。
IELTS5.5の英語力
ゆっくり話してもらえばだいたい聞き取れる、自分の言いたいことも簡単なら伝えられる、というレベルです。ただ、ネイティブが普通のスピードでの話を理解するのに苦労する。
IELTS6.0の英語力
ここからが「大学留学が現実的になってくる」ゾーンです。友達との日常会話はぎこちないけど、なんとか通じるレベル。
IELTS6.5の英語力
6.5が取れれば留学の選択肢が一気に広がるという、学習者がまず目標にすべき到達点です。まだ完璧ではないけど、留学生活を自走できる英語力です。
IELTS 7.0の英語力
英語で考えることに慣れてきて、細かいニュアンスの違いも拾えるようになってくるレベル。上位校の入学基準を満たすことができ、MBAを目指す場合の、現実的な目標スコアでもあります。
スコアが足りないときの2つの選択肢
目標スコアに届いていない場合、取れる選択肢は主に2つあります。
1. 対策をしてIELTSを伸ばす
コストが一番かからない方法。問題集・スクールを組み合わせながらスコアを伸ばします。時間はかかりますが、確実な方法です。
2. 大学のファンデーションコースを利用する
一部の大学では、本科入学の前に英語力を高めるための「ファンデーションコース(入学準備コース)」を提供しています。スコアが少し足りない場合でも入学できるため、この制度を使う手もあります。
この記事を読んだあとにやること【4ステップ】
情報を頭に入れたら、あとは動くだけです。やることをシンプルにまとめました。
Step1|IELTSかTOEFLかを決める
まず行きたい国を軸に決めます。イギリス・オーストラリア・ニュージーランドならIELTS、アメリカならTOEFLが基本。まだ国が決まっていない場合は、どちらの模擬試験もやってみて「しっくりきた方」を選んでOKです。
Step2|志望校の必要スコアを確認する
この記事の大学別スコア表はあくまで目安として考えてください。ウェブで「(大学名)IELTS requirements」と検索すると、各大学の公式ページが出てくるので、正確な数字はそちらで確認してください。
Step3|模擬試験で今の自分のスコアを把握する
目標スコアが決まったら、次は自分の現在地を知ること。IELTSの公式サイトや問題集の模擬試験を1回分やってみて、どのセクションが弱いかを確認しましょう。私が最初にIELTSを受けたときは、OA4.5とボロボロで、全然募集要件に達していませんでした。
Step 4|スコアのギャップから学習計画を立てる
目標スコアと現在のスコアの差がわかったら、あとは計画を立てるだけ。一般的にIELTSは0.5スコアを上げるのに2〜3ヶ月かかるといわれています。
私は、本気で勉強し始めてから約8ヶ月で7.0を達成しました。飲み会などにも行かず、起きてる間は仕事か勉強か、みたいな感じで、かなりストイックに学習しました。なので、ある程度の期間は必要だということを理解して、学習計画を立ててください。
IELTS勉強法も関しては、こちらの記事をぜひ参考にしてみてください。

